ドイツ政府はウニパー社に約80億ユーロ(約79億円)を投資するとともに、ウニパー社の株式の過半数を保有するフィンランドのフォータム社からウニパー株を買い取る。フォータム保有株の取得価格は、1株当たり1.7ユーロ(約240円)。ウニパー社は、「これにより、政府のウニパー社への出資比率は約99%となる 」と発表している。
ドイツのロベルト・ハーベック副首相によると、ドイツ政府は国内のエネルギー供給を安定させるために今回の措置に踏み切ったという。ハーベック氏は、ウニパー社が輸入する天然ガスの50%がロシア産で、同社によるドイツのガス供給に占める割合は40%であると指摘している。
ドイツ国内外に多数の発電所を所有するウニパー社は、ロシア産天然ガスの供給が減少する中、貯蔵施設から天然ガスの取り出しを開始し、市場価格が高くなったガスを大量に購入せざるを得ないなどの困難や損害を強いられている。
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