日本からは林芳正外相が出席。この会合で外相らは、ウクライナ情勢をめぐり国連安全保障理事会が効果的に機能していないとして、安保理改革の実現に向けて意見を交わし、改革に取り組んでいくことで一致した。
21日には、日本の岸田文雄首相が国連総会で一般討論演説を行い、ロシアの特別軍事作戦で国連の信頼性が危機に陥っているとして、安保理改革に向けた交渉開始の必要性を訴えた。
これよりも前、第77回国連総会のチャバ・コロシ議長は、国連安全保障理事会をより多くの国を代表するものにし、より効果的な機関にするための改革に賛同するとの考えを示した。
安保理改革に関してロシアの立場は、安保理の地理範囲を拡大し、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの国々の代表を増やすことにある。ロシア外務省は国連安保理における「先進国の過剰な代表」(ドイツと日本が常任理事国入りを目指していることを指す)は、いかなる「付加価値」ももたらさず、「グローバル・サウス」に関する歴史的不公正を正す見通しを遠ざけるだけだと指摘した。 「グローバル・サウス」とは、現代のグローバル化によって負の影響を受けている国や地域、人々のことを意味している。
関連記事