ボレル氏による書面の声明には「外相理事会に先立ち、EUはマフサ・アミニさんの死とその後の抗議行動に対するイランの治安部隊の対応について、対応可能なあらゆる選択肢を引き続き検討する」と述べられている。
ボレル氏によると、EU は治安部隊による「不当な武力行使」がデモ隊の間で死傷者を出したと考えている。
先に、EU対外行動庁のピーター・スタノ報道官は、欧州委員会がイランに対して新たな制裁を課すかどうかはまだわからないと述べていた。同時に、イランでは現在、90の個人・団体に対し「内部弾圧を理由に」EUの制裁が施行されていることについて言及した。
イランで9月13日、マフサ・アミニさん(22)が頭部を覆うヒジャブ(スカーフ)を「適切に着用していなかった」という理由で風紀犯罪を取り締まる現地の警察官に逮捕され、その3日後に死亡するという事件が起きた。イランの国民は、マフサさんの死は警察に責任があると非難している。
この事件を受け、イラン全土では抗議運動が広がった。治安機関との衝突により、デモ隊と警察官の間で死傷者が出ている。
米国は22日、マフサさんの死亡をめぐり、イランの警察と治安維持機関の7人の高官に制裁を課した。
関連ニュース