国連安保理は9月30日、米国とアルバニアが提出したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国、へルソン州とザポリージャ州の住民投票を違法だと非難する決議案を採決し、ロシアは拒否権を行使した。
北朝鮮外務省国際機構局長は「9月30日、国連安保理では米国が提出した反ロシア決議案に対する表決が行われた(中略)覇権的な『一極世界』の維持のために国連安保理を盗用して自主的な国々の内政に干渉し、それらの国の合法的な権利を侵奪するのは、米国の常套的な手口であり、世界はこのような米国の不法非道な行為を20世紀に続いて21世紀にも数多く目撃している」とする談話を発表した。
また談話では「米国が旧ユーゴスラビアとアフガニスタン、イラクをはじめとする主権国家に反対する侵略戦争を起こしたが、一度も国連安保理で問題視されたことはなかった」と述べられている。
北朝鮮外務省国際機構局長の談話では、ドネツクおよびルガンスク両人民共和国、へルソン州とザポリージャ州で行われた住民投票は「人民の平等と自決権の原則を規制した国連憲章に合致するように、そして現地住民の意思が十分に反映されるように合法的な方法と手順に従って行われた」と指摘されており、「われわれは、ロシアへの統合を志向したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国、へルソン州とザポロジエ州の住民の意思を尊重するとともに、上記の地域を自国の構成に受け入れることにしたロシア政府の立場を支持する」と述べられている。
ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国、へルソン州とザポリージャ州のロシアへの編入を問う住民投票は9月23日から27日に実施された。
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