クラゲ種のTurritopsis dohrnii が発見されたのは15年前。理論的には生物学上の不老不死を達成した、唯一の多細胞生物で、生命サイクルを再びもとに戻し、加齢をストップさせることができる。
スペインのオヴィエド大学の研究チームは、クラゲのこうした不老不死効果の原因は他の種の2倍多く独自の遺伝子を持っているからだということを突き止めた。この遺伝子のおかげでクラゲはDNAの複製と修復を行うことができる。
Turritopsis dohrnii は外敵に遭うとこの能力を発動し、ポリプ化(生命サイクルの一段階)して海底に定着し、脅威が去ると再びクラゲに変身することができる。Turritopsis dohrniiは、生殖活動を終了した年齢の段階で若返り能力を最高100%まで保持できる唯一のクラゲ。
この研究結果は、老化のメカニズムや人間の延命の研究に役立つとされている。
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