参議院本会議では、4日の北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議案の採決が行われた。決議案の説明に先立ち、自民党の石井議院運営委員長は、6日朝も北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて「北朝鮮はことし21回目の弾道ミサイルを発射した。このような行為は断じて容認できず、断固として抗議する」と述べた。その後、北朝鮮を批判する決議は全会一致で可決された。
決議を受けて、岸田総理大臣は「北朝鮮が、わが国の上空を通過させる形で弾道ミサイルの発射を強行したことは断じて容認できない。決議の趣旨を体し、核、ミサイル、そして最重要課題である拉致問題の包括的で早急な解決に向けて全力を尽くす」と述べた。
北朝鮮に抗議する決議は5日、衆議院でも全会一致で可決されている。
日本時間の午前6時ごろと6時15分ごろ、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが東向けて発射された。いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)の外側に落下した。防衛省によると、北朝鮮が弾道ミサイルなどを発射したのは2022年に入って24回目。9月下旬から10月上旬にかけてはあわせて5回と相次いで発射している。
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