ウクライナでの露特別軍事作戦

米国 ウクライナへの「ATACMS」ミサイル供与を拒む=WSJ

米国は、ウクライナ政府の強い要求にもかかわらず、射程約300キロの地対空ミサイル「ATACMS」をウクライナに供与することを拒んでいる。これは、両国がクリミアの標的を攻撃する可能性について意見が分かれているためだという。米誌ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、米国当局者と米下院議員の話を引用して報じている。
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米国は、ウクライナ東部・南部、特にハリコフやヘルソンでの戦闘に集中するようウクライナに求めたという。一方、ウクライナ当局は最近、クリミアなど遠方の標的を攻撃するための地対空ミサイル「ATACMS」の供与を求める動きを強めている。
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同誌によると、米国がこのミサイル提供に消極的なのは、ロシアとの紛争を拡大させることなくウクライナを支援する方法について、活発な議論を交わしていることを反映したものだという。これよりも前、米国防総省の副次官補は、「ATACMS」の供与に意味を見いだせないと指摘した。ウクライナに供与した高機動ロケット砲システム「HIMARS」が、クリミアを含むロシアの標的の「圧倒的多数」を攻撃することが可能なためだ。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は7日、「ウクライナへの無謀な支援と、紛争の当事者として関与する」ことに対して、米国に警告すると述べた。
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