クリミア大橋爆発 「ウクライナの特殊機関によるもの」=プーチン大統領

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9日、連邦捜査委員会のアレクサンドル・バストリキン委員長との会談で、クリミア大橋爆発の考案者、依頼者、実行者はウクライナの特殊機関であり、これはテロ攻撃であると表明した。
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プーチン大統領は次のように強調した。
「疑いの余地はない。これはロシアの極めて重要な民間インフラの破壊を目的としたテロ行為である」
バストリキン委員長は、「テロリズム」という条文に基づく刑事事件の提訴について表明した。また、爆発準備に関与した容疑者の特定についても、プーチン大統領に報告した。
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バストリキン委員長は「我々は、爆発が起こったトラックの走行ルートをすでに確立している。ブルガリア、グルジア(ジョージア)、アルメニア、北オセチア、クラスノダール地方からロシア国内に入った。運送業者も特定されている。ロシア連邦保安庁(FSB)職員の協力により、テロ行為を準備していた可能性のある人物の中から容疑者を特定することができた」と説明した。
バストリキン委員長が明らかにしたところによると、爆発事件にはウクライナの特殊機関やロシア人、複数の外国人も関与していた。
現在、捜査官は犯罪の目的や任務を明らかにするため捜査を続けているという。バストリキン委員長は、「利用可能な証拠すべてが、大規模な民間インフラ施設の破壊を目的としたテロ行為であったことを示している」と強調した。
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現地時間8日6時7分ごろ、ロシア南部クラスノダール地方のタマン半島とクリミア半島をつなぐクリミア大橋の自動車専用道で貨物自動車が爆発した。並行して通っている鉄道線の7両の燃料タンク車に引火し、大規模な火災が発生。火はほぼ消し止められたが、自動車道路の一部は崩落した。
モスクワ時間8日16時頃、クリミア共和国のセルゲイ・アクショーノフ首長は、橋の自動車道路の通行および鉄道の運行が再開されたと報告した。トラックやバスはフェリーを利用する必要があるが、アクショーノフ氏は一時的な措置だと指摘した。
捜査委員は、爆発したトラックがクラスノダール地方の住民のものであることを突き止めた。また、暫定情報として3人の死亡が確認されたと発表した。
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