「景気後退のリスクは増大している。我々の試算では、世界経済の約3分の1(の国々)が今年から来年にかけ、少なくとも2四半期連続でマイナス成長となる」
ゲオルギバ専務理事はこのように述べ、世界経済の先行きを案じている。現在から2026年までに予想される世界の経済的損失は約4兆円に上り、これは世界第4位の経済大国・ドイツの年間GDPに相当するという。
景気後退の危機は日本も他人事ではない。日本銀行が3か月ごとに国内の企業1万社近くに景気の現状などを尋ねる「企業短期経済観測調査(短観)」の9月調査で、大企業製造業の景況感を示す指数は前回の6月調査から1ポイント悪化のプラス8となり、3期連続で悪化となった。
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