学者たちは、レーザーを用いることで月のアーカイブとの直接通信を確保することが可能だと考えている。それは、現在使用されているp2p通信。受信機と送信機のみだが、非常に高速だ。
月の状態は地球の表面よりもはるかに安定している。デジタルアーカイブを数メートルの深さの月の土壌中に隠せば、温度の急激な低下や放射線から守ることができる。月には事実上プレート運動は存在せず、大気侵食は一切なく、レゴリス(月の表面を覆う砂)は隕石による衝撃を和らげる。このような条件下では、数千万年、さらには 数億年も月のアーカイブを保存することが可能だという。表面には中継局とソーラーパネルを設置する必要があるが、正しく設計を行えば地上のいかなるメカニズムよりも長い期間にわたって稼働できるとされる。
学者たちは、「アルテミス」の最初の月探査ミッションで10ペタバイトのアーカイブ された重要な情報を送ることを提案している。これは大容量に思われるが、たとえば、重さ5キロ分の512GBのmicroSDメモリカードに書き込むことができる。
先に、日本で火星と月へ直行する「銀河鉄道」構想が提案されたと報じられた。
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