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【解説】フィギュアスケート・ロシアグランプリ 参加者、賞金、観客の注目争い

今まで全ての国際大会で賞を総なめにしてきたロシア、ベラルーシの選手らが国際フィギュアスケート連盟(ISU)によって、国際大会への出場を一時的に禁じられた。この事態を受けて、ロシア・フィギュアスケート連盟は自国のスター選手らの選手生命を持続させようと、出場の場を設けるために最善を尽くしている。ロシアの連盟の尽力と、10月22日にモスクワでスタートを切ったロシアグランプリの模様をスプートニクの記者が追った。
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フィギュア国際大会はスター抜き?

スター抜きの開催が余儀なくされるのは当然だろう。オリンピックが閉幕したばかりのシーズンは五輪準備シーズンより見どころに欠けるのは普通だ。しかも今年は選手側の事情で、北京五輪金メダリストのネイサン・チェン(米、男子シングル、23)、ペアの中国の隋 文静(27)、韓 聰(30)組、、アイスダンスの仏のガブリエラ・パパダキス(27)、ギヨーム・シゼロン(27)組は大会には参加しない。北京五輪女子シングルで金メダリストを勝ち取ったロシアのアンナ・シェルバコワ選手(18)の姿もないのだから。とはいえ、シェルバコワは他の選手と異なり、ホームシーズンも欠場している。秋の初めに手術を受け、現在、回復に努めている。
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もうひとつ、フィギュアスケート界にとって大きな打撃となったのが五輪2冠の日本の羽生結弦選手(27)の引退だ。

出場のチャンス

ロシアのコーチ陣はエテリ・トゥトベリーゼ氏、タチアナ・タラソワ氏ともに今シーズン当初、選手らにとっては国際大会なしにトレーニングを続けるモチベーションを見出すのは難しくなると懸念していたが、ロシア・フィギュアスケート連盟は最善を尽くし、新しい大会形式を承認した。それがISUグランプリシリーズ(GP)のロシア版だ。GPと同じく6つのステージで構成され、GPと重複して同日に開催される。これに加えて、ロシア選手権という位置づけで、非常に重要なジャンプ大会がカレンダーに追加された。

どこが違う? ロシアのグランプリとISUのグランプリ

一番の違いは開催される場所と参加者だ。だが観客から向けられる視線と賞金が世界レベル、とはいかなくても、せめて自国内ではトップのスターたちにとっては参加のモチベーションになっていたはずだった。どうあがいても選手生命は短く、選手の年齢は決定打となる。
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ロシア抜きのフィギュアスケートはどうなっているのか
ロシア・グランプリでは優勝者には100万ルーブル(240万円)、2位は75万ルーブル(180万円)、3位は50万ルーブル(約120万円)が約束されている。

出場者の顔ぶれは?

女子シングルは国際大会でもロシアの選手同士の対決となることが多く、熾烈な戦いになることが予想される。ロシアグランプリには、アレクサンドラ・トルソワ(18)、カミラ・ワリエワ(16)、エリザベータ・トゥクタミシェワ(25)、マイヤ・フロミフ(16)、ソフィア・アカチエワ(15)、アデリア・ペトロシアン(15)、ソフィア・サモデルキナ(15)、ソフィア・ムラヴィヨワ(16)、ダリア・ウサチョワ(16)といったロシアの綺羅星たちがほぼ全員出場し、鎬を削る。
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