KCNAによると、北朝鮮の外務省の金先敬国際機構担当次官は「4日、国連事務総長が米国の軍事的挑発策動に対処した北朝鮮の正当な自衛的対応措置にむやみに言い掛かりをつける声明なるものを発表したことについて強い遺憾を示すとともに、それを全面排撃する」と表明した。
同氏は「主権国家に反対して空母と戦略爆撃機を公然と引き込み、ヒステリックに繰り広げる戦争演習は『防御的』なものに見なされ、それに対処した正当な自衛権の行使は『挑発』と烙印が押されるなら、世界の平和と安全保障を第一の使命とする国連はその存在名分を喪失することになるだろう」と強調した。
韓国と米国は先週、5日間の日程で合同演習「ヒジラント・ストーム」を実施した。韓国軍と米軍は軍用機約240機を投入した。米国側からは海兵隊、海軍、陸軍も参加した。またオーストラリア空軍の空中給油機KC30Aも初参加し、在日米軍岩国基地に配備されているステルス戦闘機F35Bも参加。同機を韓国内の基地に展開させるのは初めてだという。「ヒジラント・ストーム」は、北朝鮮との対話を目指した文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で2018年に中止された「ヒジラント・エース」に似ている。
北朝鮮は演習への対応として、大陸間弾道ミサイルを含む35種類のミサイルを日本と黄海に向けて発射した。
北朝鮮の軍参謀総長は7日、北朝鮮に対する韓国と米国の挑発行為に対応して、朝鮮人民軍(KPA)が引き続き断固たる措置を取り続けると警告した。
国連のグテーレス事務総長は先週、国連安保理決議に違反する北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難した。
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