トランプ氏が一部選挙区での敗北でメラニア夫人に八つ当たり、大統領選出馬表明に陰りか

連邦議会の中間選挙でドナルド・トランプ元大統領は一部の共和党立候補者等が僅差で敗北したことを受け、そうした候補者等を推薦したメラニア夫人に激怒している。共和党の幹部はトランプ氏に対し、大統領選への出馬表明を延期するよう助言している。米紙ニューヨーク・タイムズのメッギー・ハーベルマン記者が消息筋を引用して明らかにした。
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選挙前の予想では、トランプ氏の支持者らが「赤いツナミ」となって圧勝すると見られていたものの、現時点で上院下院ともに、勝敗は決していない。トランプ元大統領にとって最も痛い一撃となったのはペンシルベニア州での敗北で、ニュースキャスターのメフメト・オズ候補者(共和党)は上院の議席を賭けた戦いでジョン・フェッターマン氏(同州副知事、民主党)に敗北した。
米中間選挙 これまでの開票結果
ハーベルマン氏がツイッターで明かしたところによると、この敗北を受けトランプ氏は激怒し、オズ候補者を推薦したメラニア夫人や共和党関係者らを強く非難したという。
選挙での圧勝を予想してトランプ氏は翌週にも大統領選への出馬表明を用意していたものの、共和党の幹部らは出馬表明の延期を提案しているという。なおトランプ氏はテレビ局「ニュース・ネーション」の取材に応じた中で、勝利した選挙区は自らの貢献によるものと主張した一方、負けた選挙区では責任を回避する発言を行っている。
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CNNの予想によると、共和党は下院で203議席、上院では49議席まで議席数を伸ばし、両院で民主党を上回っている(民主党は上院で187議席、下院で48議席)。投票結果の集計作業は現在も続いている。
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