日本外務省はポーランド東部の爆発でロシアの関与を疑問視、「NATOを怒らせても意味がない」

ポーランド東部で起こった爆発について日本外務省の幹部はメディアの取材に対し、さまざまな状況が考えられると指摘した上で、ロシアがNATO(北大西洋条約機構)を怒らせる意味がないという趣旨の発言を行った。NHKが報じた。
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外務省は現在、米国などから情報収集を行っている。ウクライナでロシア軍によるミサイル攻撃が行われていた中、ポーランド東部で起こった爆発がロシア軍によるものだったかどうか、注目が集まっている。この点についてNHKの取材に応じた外務省の幹部は「今回が誤射なのかどうかは分からない」としたうえで、「NATOを怒らせても意味がないので、ロシアのミサイルだとすれば、ポーランドに撃ち込む意図が分からない」と発言し、ロシアの関与を疑問視した。
ポーランド東部での 「ミサイル」着弾報道、事態のエスカレートが目的=露国防省
先にポーランド・メディアは、2発の「ミサイル」がポーランド東部ルブリン県に着弾したと報じていた。これにより民間人、2人の死亡が明らかになっている。ルブリン県はウクライナ、ベラルーシと接している。ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は先にいかなる主体が「ミサイル」を発射したかを示す証拠は確認されなかったと表明していた。
ポーランド・メディアが報じる「ミサイル」の破片について、ロシア国防省はロシア軍が使用しているものとは全く関係ないとしている。
ポーランド東部での爆発について米国務省がコメント 、「情勢悪化は目指さない」
軍事専門家のアレクセイ・レオンコフ氏がリアノーボスチ通信の取材で発言したところによると、今回の事態はウクライナ側が発射した旧ソ連製S300ミサイルによる爆発の可能性が高いという。ウクライナ軍の発射した弾道ミサイルが居住区に着弾する事態はこれまでにも多数確認されている。
米国防総省はこの事態を受け、事実確認を進めている。事実確認が完了するまでNATO第5条(集団自衛)について言及する時ではないと公式に表明している。
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