EUはロシアをテロ支援国家に指定し、戦争の道を突き進む=仏議員

欧州議会はロシアをテロ支援国家に指定したことで、紛争を平和に解決するのではなく、ロシアと戦争する道を選んだ。欧州議会のティエリー・マリアーニ仏議員が表明した。
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マリアーニ議員はツイッターに投稿したビデオメッセージのなかで次のように発言した。
「EUはこの紛争において全ての手段を使い果たした。9ヶ月間の戦争後、我々は既にロシアに対し第9弾目の制裁を議論している。そして一部のものはアフガニスタンのタリバン(テロ活動により国連の制裁を受ける)、サヘル(西アフリカ)のイスラム主義組織にさえ発動したことのない恥ずべき制裁をロシアに発動することを提案している。モスクワに対する全ての制裁が発動された後に残るものは何だろう。戦争だけだ。この決議案の発案者らが我々を導こうとしてるのはそういうことだ。ウォロディミル・ゼレンスキーのお願いをフランス国民の利益よりも重視している」
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テロ支援国家の指定を支持していたのはEU加盟国27カ国中、わずか5カ国だったものの、欧州議会はEU自らが望まない対外政策を支持しているとマリアーニ議員は指摘した。
「フランスの利益はウクライナの戦争を終わらせることである。ロシアとウクライナ、そして両国民の利益は一刻も早く停戦交渉にたどり着くことであり、この紛争を終わらせることである。モスクワとキエフ(キーウ)が軍事的成果を目指すことは自然なことだ。しかし、EUが平和の道を探すのではなく、紛争のエスカレートに貢献する事は不自然なことだ」
先に欧州議会はロシアをテロ支援国家に指定する決議案を採択した。欧州議会での投票の結果を読み上げる様子は同議会のサイトで中継された。投票した議員は596名で、決議は賛成票494票、反対58票、棄権33票で採択された。しかし、この決議に法的拘束力はない。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式報道官は、ロシアをテロのスポンサー国と認定した欧州議会の決議にコメントし、欧州議会を「白痴のスポンサー」に認定するよう提案した。
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