G7、EU、オーストラリアは、12月5日から海上輸送によるロシア産原油について1バレル60ドルの上限価格を導入する。先に、EU諸国は定期的に上限を見直すとの報道がなされたが、変更には全加盟国による全会一致の決定を要する。
関係者は「まず、1月中旬にレビューに着手する」と述べた。
また同氏は、上限価格は2カ月ごとに見直される可能性があるとし、改訂手続きはEU内とG7の交渉の枠内で並行して進められると説明した。
同氏は、EU諸国による上限価格については議論や意見の相違が予想され、論争がないとは言えないと認めた。一方で「制裁の効果に根本的な影響を与えることはない」と同氏は確信している。
ロシアのプーチン大統領は、西側諸国がロシアのエネルギー資源の価格に上限を設ける考えを示していることについて、ロシアは自国の利益と相反する場合、海外には何も輸出しないと繰り返し発言している。アレクサンドル・ノバク副首相も、ロシアは市場条件に基づいてのみ行動するとし、1バレル60ドルでもそれ以外の価格でも、価格上限を課す国には石油を輸出しないと述べた。
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