「余所者」メルケル氏のミンスク合意に関する発言 西側がロシアをパートナーとみなしたことはなかったことを証明

ドイツのメルケル元首相によるウクライナ問題ミンスク合意に関する発言は、西側諸国は合意内容を全く履行せず、約束を簡単に破ることができることを証明してしまった。中国英字紙「グローバル・タイムズ」が伝えている。
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メルケル氏は独紙「ディー・ツァイト」とのインタビューで、「2014年のミンスク合意は、ウクライナに時間を与えるためだった」と発言。その間にウクライナ軍の増強を図るものだったと示唆した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はメルケル元独首相の発言について、想定外であり失望したとコメントした。
グローバル・タイムズではこのほか、次のようにまとめている。

「ミンスク合意を推し進めるところから現在の紛争に火をつけるまで〈...〉西側諸国は、それが明白であるかに限らず、長期にわたる努力を通して、競争相手とみなす国を疲弊させ、抑制しようとする。西側はロシアを真の対話パートナーとみなしたことはなかった」

ウクライナでの露特別軍事作戦
【解説】ミンスク合意とは何か? なぜ履行されなかったのか?
記事では、メルケル氏の発言はロシアに対する一部諸国の本音を露わにしたと指摘。それら諸国にとってロシアは外交的にも政治的にも「余所者」なのだという。
また記事では「ロシアの西側に対する信頼はすでに新たな底まで落ち、西側の偽善は効果的な対話への意志を疲弊させた」と強調している。
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