捜査により石炭の不法採掘・輸送、公的資金による財・サービス購入に17人の高官が直接あるいは間接的に関与していたことが判明。また石炭国営大手「Erdenes Tavantolgoi JSC」のCEOおよび常務理事にも容疑がかけられている。
発表によると、計35人が起訴され、15人が逮捕、10人が拘束された。
「石炭事件」と政府危機
中国への石炭輸出をめぐり650万トン、18億ドル(2450億円)相当の石炭が「盗まれた」汚職事件を発端にデモも頻発している。中国はモンゴル当局の要請を受け、捜査に協力。モンゴル首都ウランバートルでは12月初旬、捜査の進捗に不満を募らせた市民の抗議活動が勃発。デモ参加者は、嫌疑をかけられている人物らの名前の公表などを要求。政府高官もいるとされている。
12日には20人が座り込みストを宣言し、政府宮殿前広場でマイナス20度の気温の中、夜を過ごした。スト参加者には市当局が「ゲル」を設置した。
スプートニク通信ではこれより前、ロシア科学アカデミー東洋学研究所のアレクサンドル・ヴォロンツォフ・韓国モンゴル部長のコメントを紹介した。ヴォロンツォフ氏は、抗議デモの引き金となったのは、中国側が独自調査の情報を提供し、「マフィア組織」の中国側関与者を罰したことだ、と指摘している。