波力発電の原理は、海上の波が引き起こすエネルギーを電気に変換するというもの。発電装置は可動物体型で、波を受けると装置が揺れ動き、この運動エネルギーを原動力にして装置内部のピストンが動き、電気エネルギーに変換する。
発電所の建設は、数段階に分けて行われる予定。まず、オルドゥ港に4メガワットの試験用プラントを設置し、試運転を行う。この試験運用で得られる結果に応じて、残りのモジュールを必要な数だけ追加するという。
波力発電は、世界が大きな関心を寄せているにもかかわらず、まだ積極的な利用が進んでいないのが現状。驚いたことに専門家によると、米国沿岸で得られる波力発電は米国のエネルギー生産量の約64%を占める可能性があるという。
同誌によると、商業的に利用可能な最初の波力発電所「アイラ・リムペット」は、英スコットランドのアイラ島の海岸に設置され、2000年に英国の全土の送電網に接続された。2008年にはポルトガル初の実験的な全発電機による波力発電所(最大出力2.25メガワット)が、アグサドウラ海岸公園で稼働が開始した。
スプートニクは以前、原子力発電、水素発電、太陽光発電などのクリーンなエネルギー資源が地球温暖化対策に役立つことになると伝えている。
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