朝鮮中央通信は金与正氏の談話を次のように伝えている。
「傀儡政府のギャングスターどもとその憐れな専門家たちが、もう度々、我々のICBMは大気圏への再突入技術の試験をパスしていないと意味もなく騒ぎ立てている。これで自分たちを落ち着かせているのかもしれない」
一方、通常角度で発射した場合、飛距離が伸びるものの、大気圏内に再突入する際に長時間の高温に耐える必要がある。その熱に耐えられないと核弾頭が核兵器として機能しなくなってしまう。日米韓などの専門家の間では、北朝鮮は再突入の技術を確立していないため、米国本土まで届くICBMはまだ完成していないと考えるのが一般的となっている。
金与正氏は次のように続ける。
「奴らはまたもや我々の戦略兵器の能力を軽視し、高角度(ロフテッド軌道)の発射実験では再突入技術が証明できないと主張している。だから私の答えは簡単だ。もし、もうすぐ通常角度での発射実験をするとすれば納得しますか?」
北朝鮮は11月18日、新型ICBM「火星17型」の発射実験を行った。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると、このとき「火星17型」は最高高度6040.9キロまで上昇し、999.2キロを1時間8分55秒飛行したとされている。日本の防衛省は、通常角度の打ち上げだった場合、このミサイルの射程は米国本土まで届く15000キロに達すると分析している。
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