ストルテンベルグ氏は記者会見で、NATOとEUの加盟国は数か月にわたってウクライナに「前例のない規模」の支援を提供することができたと指摘し、加盟国は自国の兵器在庫は使い減らしたが、ウクライナ支援は正しい決断だったと強調した。同氏はまた、NATOとEU加盟国の領土を守るのと同時にウクライナ支援を行うのに十分な量の兵器を保有するため、将来的に兵器の備蓄を増やす必要があると述べた。
フォン・デア・ライエン氏は、EUはロシアやロシアへ軍事支援を行っているベラルーシ及びイランなどの国に対する制裁圧力を拡大すると指摘した。また同氏は、EUとNATOの同盟国はロシアだけでなく中国の脅威にも直面していると強調した。
公表された共同宣言では、NATOとEUは持続可能な開発(発展)、重要インフラの保護、気候安全保障、宇宙における安全保障などの分野での協力も拡大すると述べられている。
米紙ニューヨーク・タイムズは先にアナリストらの発言を引用し、西側がウクライナに発表した装甲車を含む追加軍事支援はウクライナ政府の反転攻勢を支持していることの証であり、「血塗られた1年」の準備に他ならないと報じた。