ドイツのエネルギー企業RWEは西部デュッセルドルフのリュッツェラト村で石炭の採掘を計画している。リュッツェラトの石炭採掘は不足する国内の電力供給を補うため、必要不可欠とされている。地区の決定によると、この村は1月末までに住民の完全退避が義務付けられている。一方、石炭の採掘に反対する環境保護活動家らは村の保存を希望しており、既に住民が退避した家々に入居し、暮らしている。
リュッツェラートでは、11日午前、警察と機動隊が抗議行動の鎮圧のための作戦を開始した。
これについて警官らはジャーナリストに対し、デモ隊に対処するため、武力行使の必要に迫られたと明かした。
また警官らは、短期間で村からデモ隊を一掃するのに成功し、作戦は「地上では」ほぼ完了したという。現在は2人の抗議参加者が依然としてリュッツェラートのトンネルに引きこもっている状態で、警察によれば、2人に身の危険はないが、地上に出てくるのを拒否しているとのこと。
アーヘン警察はツイッターに投稿した中で、参加者らはフェンスを超えて、鉱山の近くにまで接近しており、それが危険な行為であることを警告したとしている。14日、リュッツェラートには1000人余りの環境活動家が集まり、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんもこれに参加した。警察は参加者総数をおよそ8000〜10000人としているが、抗議活動の組織者らは、抗議には合わせておよそ3万5000人が参加したと発表している。
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