同局は、欧米の諜報データに通じた関係者の言葉を引用し、「これは現実世界での戦闘実験だ」と記している。
消息筋によれば、先進国同士の紛争で西側の兵器が使われたことはない。このためウクライナは「あらゆる意味で兵器の実験場」となっている。
同局が戦況に通じた米軍将校の話や英国のシンクタンクの研究を引用して指摘するところによると、米国防総省にとってウクライナ紛争は米国のシステムに関する膨大な情報源となっている。
なかには、自爆突入型無人航空機「スイッチブレード300」や対レーダーミサイルなど、戦場での効果が予想より低いことを示すものもあるという。米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」については、酷使されると頻繁にメンテナンスが必要になるという教訓が導き出された。同局は米国防総省の匿名の高官の言葉を引用し、ウクライナのデータは何年にもわたって軍司令官が研究するだろうと報じている。
また、同局は別の米軍関係者の話を引用し、M777榴弾砲は頻繁に使用されると消耗し、精度が落ちると結論づけている。米軍将校によると、このようなシステムは応戦を避けるために素早く稼働することが難しく、隠れることも困難で、廃れる可能性がある。
同局は、下院情報委員会のジム・ハイムズ民主党下院議員の発言を引用し、導き出された教訓については「一冊の本が書けるだろう」と指摘している。
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