英陸軍参謀総長 ウクライナへの戦車供与は英軍の弱体化につながる

英陸軍の主力戦車「チャレンジャー2」をウクライナに供与することは、陸軍の予備役に「隙間」を生じさせ、「一時的に」弱体化させることにつながる。英紙「タイムズ」が、英陸軍パトリック・サンダース参謀総長の言葉を引用して報じている。
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サンダース氏は、戦車を送るとなると英国が北大西洋条約機構(NATO)の義務を果たすことが難しくなると考えている。軍内部でもこの決定には懸念があると、同氏は強調している。
同氏によると、最も大きな影響を受けるのは戦車旅団と砲兵隊。しかし同時に、兵器の供給は軍隊の近代化と変革を加速させる機会でもある。
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14日、英国のリシ・スナク首相は、「チャレンジャー2」を14両、ウクライナに供与する意向を表明した。これにより、英国は、ウクライナに欧米製重戦車を供給する最初の国となる。
英紙「ガーディアン」によると、「チャレンジャー2」を14両供与しただけでは、ウクライナ軍が反撃に出ることはできない。ウクライナ軍の戦車兵の訓練には3週間から1カ月半かかる可能性があり、戦車の有効性が明らかになるのはウクライナ軍側の「有能な計画」の策定次第であるという。
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