ギリシャは現在、ドイツ製戦車「レオパルト1/A5」約500両と300両を超える「レオパルト2」を保有しており、レオパルト保有数は欧州で最多。ギリシャのイオアニス・バルツォイス元中将が、スプートニクにこのように語った。
バルツォイス氏によると、「レオパルト2」は確かに英国製の戦車「チャレンジャー」やフランス製の戦車「ルクレール」より優れているそうだ。「レオパルト2」の長所は、頑丈な装甲と特殊な空気清浄フィルター装備している点。そのため、化学戦や核戦でも運用できるという。
しかし、レオパルトには欠点がある。ウクライナに送られることになれば、それは重大な意味を持つものになる。
同氏は、「まず、『乗組員』の練度が高い状態でなくてはならない。戦車を操縦する人物は、その戦車の特徴をすべて熟知していなければならない。ウクライナ人はしっかり訓練を受けなければならない上、戦車を整備する技術的な設備も必要だ。ウクライナ人が操縦できるようになるには3〜4ヶ月かかると思う。というわけで、(運用できるようになるのは)5月だ。訓練しなければ、『戦車』に対応できない」と強調した。
さらに、バルツォイス氏は、「このような大きな戦線に200両や300両の戦車があっても、ゲームのルールは変わらない」と指摘している。
「ロシアはレオパルトに似た戦車『T-90MS』を保有しており、数千とは言わないまでも数百の 『キャタピラ』を送り込む能力を持っている。私は、レオパルトは(ウクライナに)到着できないと思っている」
同氏は、世界最高の戦車はロシアの新型戦車「T-14アルマータ」であると述べている。
「T-90と、全ての戦車の中でも最新型の戦車『T-14アルマータ』はレオパルト2より優れている。ロシア製の戦車は3人乗りだが、レオパルトは4人乗りだ。『アルマータ』は世界一なのだ。戦車のトップ3はアルマータ、イスラエルのメルカバ、レオパルト」
最後にバルツォイス氏は、米国製のエイブラムス戦車は「重くて複雑」であると指摘した上で、「エイブラムスはウクライナの草原で立ち往生するだろうし、ガスタービンを使用するため、特殊な航空燃料の大量供給を必要とするという欠点もある。この燃料は、ウクライナ人が簡単に手に入れることはできないし、消費量は非常に多い」と語った。
関連ニュース