西側諸国によるウクライナへの兵器供与

米の「エイブラムス」供与は独「レオパルト2」供与の隠れ蓑=メディア

米国がウクライナに戦車「エイブラムス」供与を決めたことは、実質上、ドイツが戦車「レオパルト2」供与を早急に開始するための隠れ蓑に過ぎない。ワシントン・ポスト紙が伝えている。
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同紙は内情に詳しい政府関係者の話として、米国とドイツは長い間、ウクライナへの戦車供与について合意できなかったと伝えた。米国は、ドイツが自国から「レオパルト2」を供与し、さらに他国から再輸出の形で同戦車が提供されることを希望していた。
米国は、ウクライナにはドイツ製戦車が供与されるべきだと主張していた。独戦車は米製「エイブラムス」に比べて設計が単純であるため、ウクライナ軍が使用方法を習得しやすいと国防総省は考えている。さらに「レオパルト 2」には交換部品も十分な数がある。
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一方のドイツは「レオパルト2」供与と「エイブラムス」供与を連動させるよう求めている。ドイツのショルツ首相は、ドイツが一方的に行動した場合、ロシアの報復がある可能性を懸念している。ショルツ首相はまた、ドイツが紛争に直接関与していると受け止められたくないと考えている。
ドイツでは、24日の欧州評議会でベアボック外相がロシアと戦争をしているのだから団結すべきだと発言したことが大きな波紋を呼んでいる。
ドイツ政府は25日、14両の独製主力戦車「レオパルト2」をウクライナへ供与することを決定したと発表した。また、他国が「レオパルト2」をウクライナへ供与することも承認した。米国も同日、主力戦車「エイブラムス」31両のウクライナへの供与を決めている。
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