両者は会談で以下の事柄に言及した。
サイバー空間、宇宙、偽情報、重要・新興技術など安保の新領域で協力する重要性を確認した。
ストルテンベルグ氏は、日本政府が2027年までに防衛費をNATO加盟国の基準であるGDP比2%まで引き上げるという戦略を高く評価した。
両者は、 欧州、米国、アジアの安全保障は 「密接な関係」にあり、協力関係を強化する必要性があることを確認した。
両者は、日本がNATOの新しい個別調整パートナーシップ・プログラムに移行することに向けた進展を歓迎する。このプログラムは、二国間協力を 「新時代の課題を反映した新たな高み 」に引き上げることが期待されている。
ロシアと中国が、「日本付近での共同作戦・演習などを含めた軍事協力を拡大していること」に懸念を表明する。
ストルテンベルグ氏は31日、航空自衛隊入間基地を視察した。その際に約70人の自衛隊員に対しウクライナ支援に関する謝意を表明した。
会談後に発表された共同声明はアジア太平洋地域におけるロシアと中国に対する対決姿勢を鮮明としたものとなった。声明では「日本周辺における共同行動及び訓練を含め、ロシアによる中国との増大する軍事連携を懸念と共に強調する」としたほか、「中国の急速な軍事力の強化及び軍事活動の拡大に関して、中国に対し透明性を向上させるとともに、軍備管理、軍縮及び不拡散の国際的な取組に建設的に協力するよう強く促す」と記された。また、サイバー空間、宇宙、偽情報など様々な分野での日NATO間の協力を深化させていくことも盛り込まれた。
日本は最近、NATOとの相互関係性を積極的に広げている。2022年6月、岸田首相は日本の首相として初めてNATO首脳会議に出席した。日本は2019年より在ベルギー・日本大使が兼任でNATOの大使を務めているが、日本メディアは2022年8月、日本はNATO代表部をベルギー大使館から独立させ、専任大使を置く方針だと報じた。
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