【視点】「過去も現在も未来もロシア領土の不可分の一部」 サハリン州議会議員、クリル諸島をめぐる抗議にコメント

日本で「北方領土の日」にあたる2月7日、東京にあるロシア大使館周辺で右翼団体が所謂「北方領土」の返還を求める抗議活動を行っている。スプートニク通信は、サハリン州議会のアレクサンドル・ボロトニコフ議員にインタビューを行い、クリル諸島(日本名:千島列島)ではこのような抗議がどのように受け止められているかについて話を聞いた。
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ボロトニコフ氏はスプートニク通信のインタビューで次のように語った。

『北方領土の日』の問題について議論することにもう我われはうんざりしている。第二次世界大戦は日本が降伏文書に署名して終結したのだ。日本は戦後の国境を確定し、日本側のいうところのハボマイ、我われのクリル諸島は、かつてのソビエト連邦、そして現在のロシア連邦の領土の不可分の一部となり、過去も現在もそうであり、未来もそうあり続ける。したがって、サハリン州を含む我われにとって2月7日はまったくもっていつもと変わりない日であり、我われはその日のことを知らない。我われは日本の軍国主義者から解放された日としていつも9月3日にサハリン州の記念すべき日を祝っている」

1855年2月7日に下田条約が調印された。同条約に基づき、クナシル、シコタン、イトゥルプ、ハボマイの4島が日本の領有に入った。これら4島は、第二次世界大戦の結果、ソ連の領土となった。一方、日本はこれらの島々の領有権を主張し、平和条約の締結をこの紛争の解決と一緒くたにしている。ロシアは、南クリル諸島は第二次世界大戦の結果、ソ連の領土の一部となり、4島に対するロシアの主権について疑いの余地はないという立場をとっている。

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