シェバリン氏はスプートニクでの記者会見で、「2年前にこの地域で非常に強い地震が発生する危険性があることは明らかになっていた」と述べた。
その一方でシェバリン氏は、強い地震が発生するおおよその地域は予測できても、その正確な日時を予測することはまだできないと語った。同氏によると、トルコでの地震から15日後には、マグニチュード6.0以上の余震の発生確率が急激に低下し始めるという。
同研究所のアレクサンドル・ゴルシコフ主任研究員は、トルコでは1900年以降、6日に発生した地震を含め、マグニチュード7を超える地震が13回発生していると指摘した。つまり、トルコではこういった強い地震は特別な出来事ではない。
シェバリン氏は、トルコで発生した地震は、鉱物探査などの技術的な要因で発生したものではないと強調した。
「物理学的に見ても、これほど強い地震が人間の活動によって引き起こされることはあり得ない。人間の採掘活動の大きさとマグニチュード8.0近い地震は比較にならない。人類が蓄積してきた核兵器を一点に集めて爆発させたとしても、そのエネルギーは今回の地震のエネルギーよりも小さいだろう。スケールが全然違う」
この地震による死者数は最新の統計で3500人を超え、負傷者数は2万人にのぼる。トルコ政府は、今回の震災による犠牲者のために国として7日間の喪に服すと明らかにした。
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