2022年1月に九州沖に出現した気球、中国の偵察気球の可能性 自衛隊撮影の写真から判明

2022年1月に九州西方の日本の領空を通過した気球について、日本政府は、中国の偵察気球の可能性が高いと分析しているという。FNNが政府関係者の話を元に報じた。
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日本政府は2020年6月に仙台市上空、2021年9月に八戸市上空など、日本の上空で飛行物体が目撃された事例があり、2022年1月には九州西方の公海上空で、所属不明の気球を確認した事例があると明らかにした。
松野官房長官は9日の定例会見で、これらの事例について、政府が情報を分析し、米国と情報交換していると説明した。
台湾上空では近年、中国軍の気球が数十機出現していた
FNNの報道によると、2022年1月に自衛隊の航空機が追跡し、撮影した写真を分析したところ、4日に米国で撃墜された中国の気球と同じ形状であることが分かったという。政府は、この気球も中国の偵察気球だった可能性が高いとみて、分析を進めている。
米軍は4日、サウスカロライナ州沖の大西洋上空で中国の偵察気球を撃墜した。 中国外務省は抗議を表明し、気象観測用の気球が偶然米領空に迷い込んだと説明した。
一方、中国外務省の汪文斌報道官は13日、2022年1月以降、米国の気球が中国領空を無許可で10回飛行したと主張。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、中国上空で情報収集を行っている米国の航空機は存在しないと繰り返した。
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