シーヤルトー外相は、「欧州諸国はまだ、世界が自分たちの主張を支持しているものと信じているが、欧州以外の国の大部分は欧州諸国が何を求めているのか、また何が地域戦争を世界戦争にしているのか理解していない」と指摘し、大多数の国は平和と戦争の早期終結を望んでいると強調した。その上で外相は、従って欧州の軍事的な主張は世界の大部分であまり支持されていないと述べた。
外相はまた、この紛争でウクライナ西部のザカルパチヤ地方に住むハンガリー人もまた犠牲になっていることを知っている人は世界にはほとんどいないと述べ、なぜなら彼らはウクライナ市民であり、彼らもウクライナ軍に召集されているからだと説明した。外相はまた「召集に関して、ウクライナ政府は最近、分析を行っていない」とも指摘した。
シーヤルトー外相は、NATO(北大西洋条約機構)のすべての国が、今後も、NATOはウクライナ紛争の当事者ではないという立場を堅持し続けるよう期待を表し、「NATOとロシアとの直接対立は、第三次世界大戦を意味するだろう」と警告した。
ハンガリーは紛争開始直後から、一貫して、ロシア産エネルギー資源に対する制裁とウクライナへの武器供給に反対している。ハンガリー議会は2022年3月初旬、国内からウクライナへの武器供給を禁止する法令を出した。外相は、ハンガリー政府はハンガリー人が住むザカルパチア地域の安全を守る意向であり、その理由として、ハンガリーを通過した武器の供給はロシアにとって法的な軍事目標物になりうるからだと述べた。
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