また、ANSDFは米軍に大きく依存していたことから、アフガニスタンから撤退し、同国への支援を削減するという決定は、アフガニスタン兵と警察の士気を大きく低下させるものとなった。
一方、アフガニスタン軍の崩壊の責任は、同国の元当局者らにある。報告書によれば、アフガニスタンの当局者は汚職に手を染めており、米国と北大西洋条約機構(NATO)から処罰を受けないという文化の中で活動し、「特に防衛面において、重要な戦略問題」に対して何のコミットメントも示さず、「小さな二次的問題に対処」していたという。
こういった事柄すべてが、米軍撤退の際に、ANDSFの部隊が数日で文字通り「溶かす」役割を果たし、タリバンが首都カブールやその他の地域を素早く支配することを可能にしたと、報告書では述べられている。ソプコ氏は、米政府高官や元アフガン政府高官を引用して、軍の撤退プロセスが「突然のことで調整がなされていない」ため、多くのアフガン人は、米国がタリバン政府に国を譲り渡したという印象を持っているという。
これよりも前、ロシア連邦安全保障会議のニコライ・パトルシェフ書記は、米国は米軍がアフガニスタンに駐留した20年の間に現地で不安定化の火種を作り出し、国際テロ組織の活動を促したとの考えを示した。
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