会談の中で両首脳は近東と北アフリカにおける危機的状況の調停、ロシア産農産物の供給、エネルギーと工業の分野におけるプロジェクトの実現に向けた問題が検討された。会談の中で双方は経済と文化の分野における友好的、互恵的関係の安定的発展を確認した。
なお、会談の中でプーチン大統領はトルコと国連の仲介により実現した「食料合意」に対するロシア側のアプローチを伝えたという。なかでも、ウクライナ産穀物とロシア産穀物を同様に出荷させることの必要性を強調したとのこと。
穀物合意は2022年7月22日に、ロシア、トルコ、ウクライナ、国連の間で結ばれた。ウクライナの穀物、食糧、肥料をオデッサを含む3つの港から黒海を通過して輸出することを見込んだもの。合意は2022年11月18日に期限を迎えたが、双方からの異論がなければ3月18日まで120日間は自動更新されることになっていた。穀物合意は、ロシアの食糧および肥料の輸出の解禁を盛り込んだパッケージの一部を成すものであるが、露政府はまさにそれが遂行されていないと指摘してきた。
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