ウクライナでの露特別軍事作戦

【視点】米国の予算は、ウクライナで消耗戦を繰り広げる計画を物語っている=専門家

米国はロシアの特殊軍事作戦を複雑なものにし、紛争を長引かせるためにあらゆる手段を講じるだろう。雑誌「国防」のイーゴリ・コロチェンコ編集長がスプートニクでこのように語っている。
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これよりも前、米政権は2024年の国防予算案を発表したが、その額は8420億ドル(約115億円、前年比3.2%増)となっている。特に、ウクライナの「対ロシア戦争」支援に対しては17億ドル(約2330億円)を予定している。
コロチェンコ氏は、ウクライナへの軍事支援予算案に記された「控えめな」数字に注しないようにと指摘している。実際には、ウクライナ当局への軍事物資の量はもっと多くなるとみられるからだ。同氏は、「これらの支出の一部は、予算項目で公開されておらず、一部は無償援助として提供されるだろう」と述べている。

「米国はウクライナをロシアを狙う『槍』に変え続けており、ロシアの特別軍事作戦を複雑なものにするためにあらゆる手を尽くすだろう。米国は、ロシアとウクライナの紛争が何年も続く可能性があると予想しており、いわゆる消耗戦に賭けている」

コロチェンコ氏は、2024年の米国国防予算が過去最高額となったことについてもコメントしている。同氏によると、米国の国防分野における支出の増加は、米政権が「世界の覇者」としての役割を維持しようとする計画を再確認させるものだという。米国はこれを行うためには、新兵器の開発から海外での新基地建設まで、あらゆる分野の軍備増強を進め、軍事力で自国の政治的主張を裏付ける必要がある。
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