「ミサイルは古くても使い物にならないわけではない。ドローンにような低空飛行の標的に対して非常に有効に使用できるはずのものだ」スイスの軍事ジャーナル「Allgemeine Schweizerische Militärzeitschrift」のペーター・シュナイダー元編集長はこう指摘している。
スイスでは2006年に採択した規定で、外国製のシステムは軍備に使用されていない場合、まずそれを製造した国に売却されねばならないことになっている。このことから、記事の筆者はレイピアの場合は英国に売却され、その後、ウクライナに譲渡される可能性があると指摘している。
そうした一方でスイスは3月10日、武力紛争の当事国への武器の再輸出を禁止する慣行を堅持する意向を表明している。
スイスは1980年代、英国からレイピアミサイルシステム、発射装置、光学追跡装置を不特定数購入。2007年には同システムをアップグレードし、最新の誘導ミサイルを2000発を購入している。NZZアム・ソンタグによれば、このすべてが2022年末に退役させられ、現在、廃棄処分待ちの状態にある。
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