記事では、過去1年間に米国はロシアに対して大規模な制裁を科し、中国に対しては極めて好戦的な姿勢をとったと指摘されている。これは特に政策に関するもので、厳格な輸出管理措置から、あからさまな台湾支援および中国発の動画投稿アプリ「TikTok」禁止の可能性までさまざまだ。またドレズナー氏は、米国はイラン核合意の復活に向けて交渉を試みたが失敗し、イランに対して現状を維持するための政策を取り続けたとの見方を示している。
ドレズナー氏は、米国には形成された「連合」に対抗するための手段が2つあると考えている。1つ目は、予見可能な将来にこれらの国々に対する政策を続けること。一方、ドレズナー氏は、「封じ込めに関して志を同じくする国々」を探すのは容易ではないと指摘している。たとえば、インドは中国に反対する可能性があるものの、ロシアとの歴史的な関係によって中国に反対することはできないという。ドレズナー氏は、2つ目の方法として、ロシア、中国、イランの間に存在する意見の相違を利用して、これらの国々の間に「楔を打ち込む」ことだと指摘している。