「ノルドストリーム」の爆破工作

メキシコ大統領、米国による「ノルドストリーム」爆破疑惑をやり玉に挙げる

メキシコのマヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、米国務省が人権問題に関する報告書でメキシコを批判したことについて触れ、これは「まったく政治的なものだ」と述べた。また他の国々での暴力行為について大統領は、米政府はロシアのガスパイプライン「ノルドストリーム」の破壊工作に対する非難に自ら答えなければならないと言明した。
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オブラドール大統領は、ソーシャルネットワーク上で公開された記者会見で、「これは真実ではない。彼らは嘘をついている。まったくの政治的行為である。米国が自由なジャーナリズムや言論の自由について批判するのであれば、なぜ彼らはジュリアン・アサンジ氏を釈放しないのか?暴力行為を批判するのであれば、なぜ賞を受賞している米国のジャーナリストは米政府がロシアと欧州をつなぐガスパイプラインの破壊工作を行ったと報道しているのか」と指摘した。
「ノルドストリーム」の爆破工作
「ノルド・ストリーム」爆破の背後に米国がいるのは明白=仏野党党首
またオブラドール大統領は米国はこの批判を友好的なものと捉えるべきだと指摘し、この言葉は米国が自らを世界の政府と考えるのをやめることを念頭においたものだとした。
一方、民主主義主導による世界について、オブラドール大統領は、まもなく逮捕されると見通しであることを明らかにしたドナルド・トランプ前大統領時代の状況について述べ、「トランプ前大統領は、色恋沙汰で今日にも逮捕されると言っているが、もしそうなれば、その理由を誰もが理解するだろう。それはトランプ氏を(大統領選に)立候補できなくするためである。わたしがこう述べるのは、自分自身、立候補を妨害する目的で、犯罪を捏造され苦しんだ経験があるからだ。国民に選択肢が与えられないというのは、まったく非民主主義的なことである。しかしこれはあくまでも友人としての発言であり、これで彼らが、単純に言って現在、極度にある態度を変えるかどうか見極めるためだ」と付け加えた。
「ノルドストリーム」の爆破工作
「ノルド・ストリーム」に未来はある=プーチン大統領
独紙「Die Zeit」は、独捜査当局が「ノルドストリーム」爆破テロに関与した疑いのある船を特定したと伝えていた。この船はウクライナ人2人が所有する、ポーランドに拠点を置く会社からレンタルされたもので、実行犯は国籍不明の男女6人だとされている。一方、独紙「シュピーゲル」も爆破の準備に使用されたとされる船「バイエルン・クルーザー50」が、バルト海に位置するリューゲン島のバグ岬に停泊していると報じていた。
ニューヨーク・タイムズ紙はこれより前、新しい調査情報として、「ノルドストリーム」テロ工作の背後には、ある親ウクライナ集団が絡んでいる可能性があると報じた。一方、ロシア大統領のドミトリー・ペスコフ報道官は、西側メディアによる「ノルドストリーム」破壊工作の新たな情報の公開は、関心を逸らせようとするミスリーディングであるとの考えを示した。
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