また、共同通信によると、木村容疑者は現場でナイフを所持していたことが捜査関係者への取材で判明した。「爆発物以外の凶器も用意し首相を襲撃した疑いがある」と指摘している。
一方、岸田首相は16日午前、記者団に対し「民主主義の根幹となる選挙で暴力的な行為が行われたことは絶対許すことはできない」と強く非難。各党の選挙運動が妨げられないよう、警察には警備や安全に万全を期してもらいたいと呼びかけた。
岸田首相は、5月に広島で開催されるG7サミットを控え、「サミットをはじめ、世界各国から要人が集まる日程では、最大限、警備や安全に努めていかなければならない」と強調した。
15日午前11時半ごろ、和歌山県和歌山市の雑賀崎漁港で岸田首相が視察を終えて演説を始める直前に、大きな爆発音がした。銀色で金属製とみられる筒状の爆発物が投げ込まれた。警察は、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者(24)を威力業務妨害の疑いでその場で逮捕した。
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