中国の李国防相は16日、就任後初の海外訪問でロシアを訪問。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は同日、会談を行った。セルゲイ・ショイグ国防相も会合に同席した。
ネジダノフ氏は「李氏は以前、ロシアとの軍事技術協力を担当していたため、国防相の就任自体がそのシグナルである。これまで李氏は、ロシアのミサイルシステムS-400や戦闘機Su-35の購入を提案したとして、米国の制裁圧力を受けてきた」と指摘。
また「西側諸国は、台湾というカードを使おうとしており、中国が台湾に対する原則的な立場を維持するためには、ロシアの支持を示すことが極めて重要だ」との見解を示した。
ネジダノフ氏はこのように締めくくった。
「日本の再軍備、NATO(北大西洋条約機構)のアジア進出、AUKUSの結成、そして太平洋上でロシアと中国が国際安全保障を守る構えを示すという文脈で、ロシアが中国の支持を示す時、まさに太平洋艦隊の軍事態勢が試されているその時、李氏はモスクワを訪問したのだ」
14日から完全警戒態勢に入っている太平洋艦隊は、プーチン大統領の決定により、抜き打ち検査が行われている。検査には長距離航空機、東部軍管区の航空機、支援部隊、部隊が参加している。
関連ニュース