北朝鮮の新型ICBM発射をめぐり国連安保理が緊急会合 露中代表の見解は?

国連の安全保障理事会は17日、北朝鮮が新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を行ったことを受け緊急会合を開催。中国代表は、米国とその同盟国は北朝鮮付近での挑発的な軍事演習を止め、対話を再開すべきだと主張。ロシア代表も、朝鮮半島と北東アジア諸国の安全を脅かすいかなる軍事活動にも反対すると表明した。
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国連の安全保障理事会は、北朝鮮が13日に固体燃料式の新型ICBM「火星18型」の発射実験を行ったことを受け、日本や米国などの要請に基づき、17日に緊急会合を開いた。
中国の張軍国連大使は、米国とその同盟国は北朝鮮付近での挑発的な軍事演習を止め、対話を再開すべきだと記者団に語った。
張国連大使は「間違いなく、米国とその同盟国は挑発的な軍事演習を止めるべきだ。また、対話の再開が非常に急務となっている。現在、すべての当事者が対話の再開に向けて有利な条件を作り出すべきだ。合同軍事演習を含むいかなる挑発的な行動も、これを助長するものではない」と話した。
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また、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は「この件に関するロシアの立場はよく知られている。我々は、朝鮮半島と北東アジア諸国の安全を脅かすいかなる軍事活動にも反対する」と述べた。
ネベンジャ氏は、安保理は朝鮮半島の状況を全体として考慮する義務があるとし、「朝鮮半島の状況の全体像を理解してこそ、平和と安全に対するさまざまな脅威に対応する上での我々に託された責任を実現できる」と指摘した。
北朝鮮は、金正恩総書記の立ち会いのもと、13日に固体燃料式の新型ICBM「火星18型」の発射実験を初めて行ったと発表した。これを受け、日米韓の3カ国は17日、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するためのミサイル防衛訓練を実施した。
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