西側諸国によるウクライナへの兵器供与

「固定型の軍備としてのみ適している」 専門家がウクライナに供与されたフランス製装甲車の特殊性を指摘

ウクライナに供与されたフランス製装輪装甲車「AMX-10RC」は、ウクライナの地理的状況を考えると実際には使い物にならない。軍事専門家のヴィクトル・リトフキン氏が、ロシアの通信社「ニュース・ル」に対してこのように語っている。
この記事をSputnikで読む
「この装甲車は、道路上では十分な機動性と高速性を備えているが、未舗装の道や黒土の上ではまったく動かない」
さらに、AMX-10RCは、全ての122ミリ戦車と同様、装填装置も誘導ミサイルも装備されていない。その結果、この装甲車自体が完全に停止しているときにしか射撃ができない。
リトフキン氏によると、ウクライナ軍には戦車や装甲車を空から援護するヘリコプターが不足している。このためAMX-10RCは、検問所に配備し、そこから動かないように固定する形としてしか使えないという。
したがって、同装甲車はウクライナ軍にとって、特に反撃が予想される状況では、まったく役に立たなくなると同氏は結論付けている。
NATOの衛星を破壊できるロシア製兵器について米メディアが報じる
ウクライナ国防省アレクサンドル・パヴリュク次官は19日、自身のテレグラムでАМХ-10RCが「すでに配備」されていると明らかにした。
フランスは1月、AMX-10RCをウクライナに供与すると発表した。この装甲車は、仏国有企業「ネクスター」によって1976年から1994年まで製造された。重量は17トンで、105ミリ砲と2連装の7.62ミリ砲を装備している。仏軍で配備されている主力戦車「ルクレール(AMX-56)」とは異なり、AMX-10RCは防護力が低く、偵察活動を目的とした装甲車。
関連記事
ウクライナはロシアと戦うために空気で膨らませたおとりを使おうとしている
「発砲したはずみで転倒」元米軍将校がウクライナに供与された西側装備の欠点について語る
コメント