「この装甲車は、道路上では十分な機動性と高速性を備えているが、未舗装の道や黒土の上ではまったく動かない」
さらに、AMX-10RCは、全ての122ミリ戦車と同様、装填装置も誘導ミサイルも装備されていない。その結果、この装甲車自体が完全に停止しているときにしか射撃ができない。
リトフキン氏によると、ウクライナ軍には戦車や装甲車を空から援護するヘリコプターが不足している。このためAMX-10RCは、検問所に配備し、そこから動かないように固定する形としてしか使えないという。
したがって、同装甲車はウクライナ軍にとって、特に反撃が予想される状況では、まったく役に立たなくなると同氏は結論付けている。
ウクライナ国防省アレクサンドル・パヴリュク次官は19日、自身のテレグラムでАМХ-10RCが「すでに配備」されていると明らかにした。
フランスは1月、AMX-10RCをウクライナに供与すると発表した。この装甲車は、仏国有企業「ネクスター」によって1976年から1994年まで製造された。重量は17トンで、105ミリ砲と2連装の7.62ミリ砲を装備している。仏軍で配備されている主力戦車「ルクレール(AMX-56)」とは異なり、AMX-10RCは防護力が低く、偵察活動を目的とした装甲車。
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