同紙はイタリアがウクライナへの軍事支援を強化したことで、様々な大砲に使う砲弾の備蓄が枯渇してきていると指摘している。
「爆発物や火薬が足りておらず、国家安全保障上の大きな問題になっている。国防省関係者によると、伊軍は『不十分な補給』によって苦しめられており、それが『深刻な困難』を招いている」
伊議会の国家安全保障委員会ではこのごろ、6回ものウクライナへの軍事支援を受け、「伊軍の部隊に残された弾薬は少ない」と問題が指摘された。弾薬を供給する軍需企業は需要を満たせるだけの製造能力がないといい、通常弾薬は3年、ミサイル(誘導弾)に関しては6年の納期が必要だとされている。
このような状況を受け、伊政府は弾薬備蓄の補充をめぐりワシントン(米国)に助けを求めた。だが、米側の答えは「列に並んでお待ちください」とのことだった。しかも「ほとんどすべての欧州連合諸国が同様の問題に悩まされており、その列は非常に長い」という。
また、伊軍参謀本部の高官は政治家らに対し、仮に現時点でイタリアが他国に攻め込まれた場合、「抗戦能力は48~72時間と推定される」と警鐘を鳴らしている。
イタリアは先月16日、ウクライナに自走榴弾砲「M109L」を供与した。だがその後、供与された20基すべてが戦闘で使える状態ではなかったと報じられていた。
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