ウクライナ上空の制空権をめぐる闘い

「ロシアの防空システムを打ち破ることはできない」元米空軍パイロットが、ウクライナ上空でのF-16戦闘機の有効性を評価

第4世代戦闘機は現代の戦場で必要とされる条件を満たしていないため、ウクライナへのF-16第4世代戦闘機の供与が戦況に影響することはない。米国の空軍パイロットだった退役軍人のジョン・ヴェナブル氏が、ビジネス・インサイダーのインタビューで指摘した。
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ヴェナブル氏によると、F-16などの第4世代戦闘機にはステルス機能が備わっていないため、ロシアの防空システムを打ち破ることはできない。特に、ロシアのS-400防空システムにとってF-16の誘導システムの「裏をかく」のはたやすい。またロシアには「戦闘能力のある防空システム」があり、それに対してウクライナの戦闘機、ヘリコプター、ドローン(無人機)は無力だという。
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ヴェナブル氏は、F-16の操縦経験を有している。同氏はF-16について、1980年代や1990年代であれば「ソ連の統合された防空システムに対抗する」ことができたと思われるが、ロシアの最新の防空システムでは「戦うチャンスさえない」と指摘し、したがってF-16がウクライナ上空でできることは何もないと結論付けた。
ウクライナは第4世代戦闘機F-16の供与を繰り返し米国に要請したが、米国は供与する予定はないと表明した。
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