NTIは次のように発表した。
「ロシアのエンジニアは市場で類を見ない無人機『べガレット・ミラージュ』を開発した。垂直離陸が可能で、航続時間は最大12時間、最高高度は8000メートルに達する」
NTIのアレクサンドル・ベガク代表によると、新型ドローンの最大離陸重量(航空機が離陸することができる最大の機体重量)は75キロで、そのうち20キロはペイロード(運搬能力)にあてられる。飛行高度は6000~8000メートル。従来、同様のドローンの飛行高度は最大でも4000メートル程度で、飛行速度もこれより遅かった。
このようなドローンは洪水などの災害時に通信信号の中継地点として使えるほか、森林火災やガスパイプラインといった国家・経済安全保障上、重要な場所を監視することもできる。また、通常の船の甲板など専用のスペースがない場所からの離陸も可能で、様々な場面で利用が見込まれる。
電気動力での航続可能時間は2時間で、距離にして350キロメートル。だが、電気に加えて内燃機関を使ったガソリンでの動力を組み合わせたハイブリッド機だと、10~12時間の飛行が可能になるという。
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