捜査当局によると、爆発で運転手は死亡した。プリレーピン氏もけがをしたが、命に別条はない。連邦捜査委員会は爆破をテロ事件と認定して捜査を進める。
警察は爆発現場近くで事件に関与した疑いのあるアレクサンドル・ペルミャコフ容疑者を拘束した。暫定情報として、ペルミャコフ容疑者はウクライナ出身だと伝えられている。また、「ウクライナの諜報機関職員の指示で動いていた」と自供しているという。
プリレーピン氏は作家であると同時に、政治団体「正義のために」の創設者で政治家としても知られる。2021年に露野党「公正ロシア」と統合するまで代表を務めた。
この事件を受け、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、次のようにコメントした。
「ワシントンと北大西洋条約機構(NATO)諸国は、また一つテロの細胞に餌付けを行った。ウクライナ政権だ。ビンラディン、ISIS(イスラム国、露では活動禁止のテロ組織)に続き、ゼレンスキーとその卑劣な仲間たちだ。米国や英国に直接的な責任がある」
昨年8月、モスクワ郊外でジャーナリストのダリヤ・プラトーノワ氏が乗った車が爆破される事件があった。亡くなったプラトーノワ氏は露著名思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏の娘だった。また、先月2日にはサンクトペテルブルクで爆発があり、戦場ジャーナリストのウラドレン・タタルスキー氏が殺害されている。
関連ニュース