ジョー・バイデン米大統領は、広島G7サミットの際、ウクライナのゼレンスキー大統領に対し、ウクライナのパイロットにF-16の操縦訓練を行う計画について説明した。これより前、サリバン米大統領補佐官および米政府高官は、米国とその同盟国はF-16について、ウクライナのパイロットが訓練され次第、どこの国が、何機、ウクライナ軍に供与するかを決定すると述べていた。
さらにアントノフ氏は、これまでのところ米国は「他人の手を使って」ロシアと対峙していると指摘した。
「しかし、ウクライナにはF-16を使うためのインフラがなく、必要な数のパイロットや整備員もいないことは、専門家なら誰でも知っている。外国の 『義勇兵』が運用するNATOの飛行場から、米国の戦闘機が飛び立ったらどうなるのだろうか?」
さらに同氏は、米政府が米国や西側の武器を使用してクリミアへの攻撃を承認したことに関しては、クリミアへの攻撃はロシアにとって、ロシア連邦の他のあらゆる組織への攻撃とみなされると指摘した上で、「米国がロシアの対応を十分に認識することが重要である」と述べている。
同氏は、米国はウクライナに関するG7首脳声明で広島を「平和の象徴」と位置づけたのに対し、サミットで1945年の原爆投下について日本国民に謝罪しなかった点を強調した。
「以上のような(米国の)政権幹部の発言から判断すると、広島は今や、米国がロシアに対する行動で煽る『戦争の象徴』となりつつある」
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