報道によると、米国では当初、ロシアによる偽旗作戦との見方が優勢だったという。ロシア側はこの偽旗作戦により事態をエスカレートさせる上での口実を作ろうとしていたとのこと。ただし、傍受したロシア政府高官らの会話内容から、米国政府はこの説を退けたという。NYTは次のように報じている。
「米国の高官らはクレムリンに対する今月上旬のドローン攻撃がウクライナの特殊部隊、又は偵察部隊によるものだった可能性が高いと考えている……米国の諜報組織は具体的にどの部隊が攻撃を行ったのかを把握はしていない。またウォロディミル・ゼレンスキー大統領、あるいはその側近が作戦を把握していたかも明らかではない。なお、ゼレンスキーは知らなかったと一部の高官は判断している」
NYTによると、ドローンはモスクワ市、またはその近郊から発射されたと米軍は判断しているという。また、爆薬が少量だったことから、精神的衝撃を与えることを目的にしていたとのこと。米国が傍受した会話によると、ロシア政府高官らはこの事態に衝撃を受けており、事前調査の内容を踏まえウクライナ側を非難していたという。
米国は傍受した会話内容からロシア側が行った攻撃ではないと確信するに至ったという。また様々なロシア人の暗殺やロシアのパイプライン爆破にはウクライナ軍が加担しているとも判断しているとのこと。
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