人間はあらゆる場所に
研究チームは、米国の保護されたひっそりとしたビーチに生息するカメのアレルギーを研究し、その研究のために砂のサンプルを採取した。すると、文明から数千キロも離れたビーチで突如、人間の大量のDNAが見つかった。研究チームは、このビーチであまりきれい好きではない大企業が休息していたような印象を受けたという。しかし、実際にそのようなことがあったわけではなく、研究チームは、どこからともなく現れたDNAの謎の解明に取りかかった。
研究チームは、深い密林、大草原、沼で土壌や空気を調べ、さらには標高3000メートルの山にも登った。そして、あらゆる場所で驚くほど大量の人間のDNAが蓄積されているのを発見した。
研究チームは、別の興味深い事実も明らかにした。人間のDNAと一緒に、ウシやニワトリのDNAも至る所で見つかったのだ。研究チームは、もし宇宙人が地球を分類することになったら、地球は人間、ウシ、ニワトリの惑星と呼ばれることになるだろうと冗談を言っている。
どこにも隠れる場所はない
一人ひとりのDNA はユニークであるため、DNAに保存されている生物学的情報や遺伝情報の痕跡を辿り、どこにいてもあらゆる人を探し出すことができる。
研究チームは、DNAの痕跡は人の性別と病気を正確に示していると主張している。もし、一度でも何かしらの検査を受けたことがあれば、データベースでその人物の身元を容易に明らかにすることができる。研究チームは、今回の発見が犯罪者の逮捕に大きく役立つ可能性があるとの見方を示している。
一方、研究チームは、この発見には別の側面もあると警告している。この技術が独裁者やテロリストの手に渡った場合、彼らは気に入らない人物やグループの遺伝子の特性をプログラムに入力し、「狩り」を企てるおそれがある。その場合、狙われた者たちが隠れられる場所は地球上のどこにもないという。
スプートニク通信は先に、英国史上初めて3人の親のDNAを持つ赤ちゃんが誕生したと報じた。
関連ニュース