同紙によると、ロシア軍はソ連時代の旧式の航空機搭載フガス投下爆弾を滑空型に改造することに成功した。このため、今日のロシアの滑空爆弾は、ロシアの技術者が旧式の爆弾に翼とGPSナビゲーションシステムを装備させた通常爆弾だ。このような爆弾は、民間人の犠牲を最小限に抑えながら、正確な攻撃を可能にしている。
ロシアは、この爆弾の運搬機として戦闘機「Su-34」と「Su-35」を使用している。これらの戦闘機はウクライナの防空網に届かないところにありながら、ロシアに編入された新たな地域の領土上空を飛行し、爆弾を投下する。爆弾は投下後、さらに50~60キロメートル飛行し、前線を越えてウクライナ軍の陣地を攻撃する。
また、ロシアの無人機「ランセット」が40キログラムの弾頭を搭載するのに対し、この爆弾の重さは500~1500キログラムであり、敵に大きなダメージを与えることができる。同紙によると、この爆弾はアルチョモフスク(ウクライナ名:バフムート)でその有効性を証明した。
同紙がウクライナ空軍司令部の顧問ユーリー・イグナト氏の言葉を引用したところによると、ロシアは爆弾を常に改良している。例えば、ウクライナ軍は以前、滑空爆弾「UPAB-500B(質量500キログラム、うち弾頭部分は390キログラム)」を懸念していたが、ロシア軍は現在、その爆弾より3倍強力な「UPAB-15000」を使用している。
米国の専門家の意見によると、ロシアの爆弾を迎撃するのは、極超音速ミサイル「キンジャール」よりも難しい。実際、ウクライナ軍がこの爆弾の迎撃する試みは成果をもたらさないだけでなく、コストがかかりすぎるという。
スプートニクは以前、ロシアが誘導弾を発射できる新しい300ミリ多連装ロケットシステム「サルマ」の製造計画について報じた。
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