穀物合意 現状と今後の展開

「ロシア産肥料・小麦、ウクライナ産穀物と同じほど世界に必要」 ラブロフ露外相、合意延長の条件示す

ロシア、ウクライナの小麦などの輸出を定めたいわゆる「穀物合意」について、ロシア側の輸出が7月17日までに履行されなければ、合意延長はできない。セルゲイ・ラブロフ露外相がこのような考えを示した。
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ラブロフ外相は15日に出席した黒海経済協力機構の外相会合で、次のように述べている。

「残念ながら、穀物合意はウクライナ側の輸出のみ実現されている。ロシアのアンモニア輸出は動いていない。しかも、アンモニアパイプラインが爆破されたときた」

アンモニアは化学肥料の原料で、ロシアはこれまでトリヤッティ(露)-オデッサ(ウクライナ)間のアンモニアパイプラインの運転再開を要求していた。だが、今月5日、ウクライナの工作員が同国内を通過するパイプラインを爆破するテロが起こり、再開は見通せていない。
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さらにラブロフ外相は肥料以外でも、ロシア産食料への制裁解除プロセスに進展がみられないと指摘。「7月17日までにロシアからの輸出について合意が履行されなければ、今後の延長の話はできない」と注文をつけた。

「世界はロシアの肥料と小麦を、人道支援というスローガンの陰に偽善的に隠れながら、米国企業が生産し、欧州がダンピング(不当廉売)価格で買い漁っているウクライナ産穀物と少しも変わらないほど必要としている」

穀物合意をめぐってはこれまでに、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ロシアは穀物輸出の自由化が実現しないという点で「再びだまされた」と述べ、制限を続ける西側諸国に対し不快感を示した。
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